昔々、アンデルセンの生まれたオーデンセにクロス・ハンスという名の小さな素敵なお店がありました。この店では沢山の工芸品や可愛い小物が売られていました。そして、アンネ・ベアテ・ニッセの出発点であるアンネ・ベアテのお母さんの店でもあります。現在はスーベニアショップになっていますが、アンデルセン博物館の向い側にあります。

1963年のある秋の日、お母さんが家に帰ると、アンネ・ベアテは沢山の週刊誌を抱えてソファーに横たわっていました。「退屈しているのね、アンネ・ベアテ。ニッセを作る人が足りないの。きっとあなたに向いていると思うのだけど。どう、やってみない」と母親が尋ねると、「できる訳ないわ。一度も作ったことがないんだもの」とアンネ・ベアテは答えました。「そんな馬鹿なこと言わないで。何でもやろうとすれば出来るものよ」とお母さんはきっぱりと言いました。これから全てがスターとしたのです。

最初に作った4、50のニッセはお世辞にも自慢できるものではありませんでした。そして、アンネ・ベアテは大きな涙を何度もこぼしながら、ニッセ作りなんかできないと嘆きました。でも、彼女はとうとうやり遂げたのです。最初の難関を切り抜け、多分ニッセ達が手伝ってくれたのです。どんな表情にするか、手に何を持つかはニッセ達が教えてくれたのかも知れません。それからずっと困ったときはいつでもニッセ達が力を貸してくれています。今でも…

 

上の写真は「鐘を持った少女」、アンネ・ベアテが制作した最初の木靴を履いたニッセです。このニッセは1963年に誕生しました。もうずいぶん前のことですが、彼女はいまだに若く美しく、当時のままの姿で私達を見つめています。1963年に誕生したアンネ・ベアテのニッセの人気は依然として健在で、今日でも制作され続けています。
 

病気や家族の不幸などが重なり、アンネ・ベアテは2004年春に仕事を継続することを断念しました。しかし、彼女とニッセの関係は今でもずっと続いており、アンネ・ベアテの家にはニッセが溢れ、棚やテーブルには数多くのニッセ達がしっかりと住み着いています。 

アンネ・ビアテの引退後、アンネ・ベアテ・デザインの経営は20043月、メッテ・マルケス・イェプセンに引き継がれました。これを契機に多くの新しいニッセが家族に加わり、今日では合わせて75種類のニッセ・ファミリーになりました。また、アンネ・ベアテによりデザインされた伝統的なニッセはリフレッシュして販売しています。これらのニッセは、依然として情熱を失うことなく、今日でも小さくて可愛い手作りニッセとして、多くのコレクターから慕われています。

                                 

                アンネ・ベアテ・デザイン

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